社会福祉研究交流集会
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第16回社会福祉研究交流集会 in 東京
しあわせって何だっけ? 生活保障のあるくらし
2010.6.8.update

日程 2010年9月4日(土)〜5日(日)
会場: 明星大学日野キャンパス(多摩モノレール「中央大学・明星大学」駅下車すぐ)
 交通アクセス→http://www.meisei-u.ac.jp/access/hinomap/index.html
主催: 第16回社会福祉研究交流集会実行委員会/総合社会福祉研究所

第二次開催要綱(PDF版、316.36KB)はこちら、「ワード」版はこちら
研究交流集会の宣伝ポスターが出来上がりました
第16回研究交流集会名刺広告協賛金を募集しています。PDFファイル(120.87KB)はこちら、「ワード」版はこちら

8月19日現在の集会参加申込状況
参加者151名
(内訳)
第1分科会19名、第2分科会47名、第3分科会22名、第4分科会18名、第5分科会20名、第6分科会15名

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 この国は、失業をしても病気になっても障がい者となっても、なぜか自己責任だけが問われてきました。
 格差はある方が活力が生まれるはず、労働規制を緩和したほうが労働者は幸せになる、施設利用することは受益だから障がい者も費用負担すべき、後期高齢者も医療費負担をするのは当然、保育園に入れないのは親の努力が足りない…
 他方、福祉現場で働く人々の待遇は改善のきざしすら見えません。正規職が減少し、休みは取れず、働いても働いてもパラサイトから脱出できないほどの賃金水準です。
 いま、この国は“しあわせ”について、あらためて考えなければならないときに来ているのではないでしょうか。人間らしい暮らしが保障されていてこそ、人は再生し希望を語ることができ、自らの能力を磨き共同できるのです。福祉保育労働者が意欲を持って働けてこそ、人々は“しあわせ”を感ずることができるのです。
 “しあわせ”と“生活保障”をキーワードとするこの研究集会で思いっきり、語り合ってみませんか。東京のなかまたちが手弁当で集会を準備させていただきました。ご参加をお待ちしております。

第16回社会福祉研究交流集会実行委員会


第16回社会福祉研究交流集会(東京集会)杉村宏実行委員長の訴え(ビデオレター)
同垣内国光事務局長の訴え(ビデオレター)


※※※※※※※※※※【第1日目・9月4日(土)13時30分〜17時10分】※※※※※※※※※※※※※※

●受付開始 12時30分〜
●開会(オープニングセレモニー) 13時30分〜14時
     ヘルパー座のミニ演劇 主催者開会挨拶
●記念講演@ <4日(土)14時〜15時30分>
テーマ:アメリカ化を強める日本〜自己責任論に負けないために〜
堤 未果 さん(ジャーナリスト)
ニューヨーク州立大学国際関係論学科学士号取得。ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。国連、アムネスティインターナショナルニューヨーク支局局員を経て、米国野村證券に勤務中に9・11に遭遇。現在は帰国してNY-東京間を行き来しながら執筆、講演活動を行っている。
●記念講演A <4日(土)16時〜16時50分>
  テーマ:障害者患者運動とハンセン病
 平沢保治さん(元・多磨全生園入所者自治会会長)
13歳のとき発病し、14歳で東京都東村山市の国立療養所・多磨全生園に入園。東京地裁でのハンセン病国家賠償訴訟の原告の一人。
●報告  <4日(土)16時50〜17時10分>
 集会のねらいと分科会の課題 垣内国光さん(明星大学教授・本集会実行委員会事務局長)
●懇親会<4日(土)18時〜20時・明星大学生協>

※※※※※※※※※※※※※※【2日目・9月5日(日)9時30分〜15時30分】※※※※※※※※※※※※※※

●分科会
<5日(日)9時30分〜15時30分>
■□■□■□■□<オプショナル企画のご案内・9月3日(金)】■□■□■□■

★国立ハンセン病資料館見学のご案内 9月3日(金)13時〜16時30分(定員50名)
(1) 国立ハンセン病資料館見学・ハンセン病回復者の方のお話し (2)参加費無料
【分科会のテーマ・ねらい】5日(日)9時30分〜15時30分

第1分科会 尊厳ある老後のあり方を考える

分科会担当者の福井典子さんからのビデオレターはこちら


【ねらい】
 拡大する貧困・格差のもとで、増加する介護虐待、介護殺人・心中。高齢者のなけなしの資産に群がる「無届け高齢者施設」などの貧困ビジネスの増加。「特別養護老人ホーム入所待機者42万人」に象徴されるように、介護が必要な高齢者には、「自己責任」論を背景にした「自立支援」が押し付けられ、零細な年金などから身銭を削って「介護」を購入せざるを得ません。さらに追い討ちをかけるように、安上がりな「看取り」制度が国によって推進されるなど、多くの国民に待ち受けるこのような荒涼たる老後の実態を地域、現場から告発し、尊厳ある老後のあり方をどのように実現するかを話し合います。
【司会】
 二渡努さん(日本福祉教育専門学校)
【助言者】
 唐鎌直義さん(元専修大学教授・社会保障研究家)
【報告】
 「介護保険制度10年の検証―高齢者施設の現場から」廣末利弥さん(21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会)/「自治体窓口から見た地域の高齢者の実態」宮本茂さん(堺市西保健福祉総合センター地域福祉課 高齢者総合相談担当)/「障害者自立支援法廃止の方向からみた介護保険制度の今後」福井典子さん(福祉倶楽部主宰)
【指定発言者】
 「成年後見人からみた高齢者の貧困の実像」吉田栄さん(吉田後見事務所)/「介護を学ぶ学生の不安と従事者の実態」二渡努さん(日本福祉教育専門学校)/「日本農業を生き生き支える高齢者」谷口一夫さん(全国老人福祉問題研究会)
第2分科会 社会福祉実践からみた子育ちの検証

分科会担当者の逆井直紀さんからのビデオレターはこちら


【ねらい】
 子どもの貧困が社会問題化し、その対応も進められつつありますが、一方で、子どもと家族の貧困の現実は一層厳しさを増してきています。その受け皿としての児童福祉の現場は、政権交代により、どのように変化したのでしょうか。評価できるものと新たな課題について、日頃の実践の積み上げを通して検証してみたいと思います。そこから私たちが求めていくべき今後の方向性についての提言も浮かび上がってくることと思います。
【司会】
 逆井直紀さん(保育研究所)
【コメンテーター】
 黒田邦夫さん(二葉むさしが丘学園施設長)
【報告】
 「子ども、子育て家族と保育をとりまく状況」牧裕子さん(埼玉県所沢市あかねの風保育園)/「奪われる子どもの可能性−母親の”責任論”と貧困」小暮健一さん(所沢市学童クラブの会)/「親の貧困・施設の貧困と子育ち」山田勝美さん(山梨立正光生園)/「利用者から考えさせられる『幸せ』とは?」(石田由美子さん(ナオミホーム)
第3分科会 「ふつうのくらし」を実現する社会―障害者・家族・関係者の願いからはじめる新しい法制度―

分科会担当者の藤原るかさんからのビデオレターはこちら


【ねらい】
 障害者自立支援法は、障害者運動・違憲訴訟・政権交代を受け、「廃止」されることになりました。そして、障害者権利条約の批准に向けて、障害当事者も参画する「障がい者制度改革推進会議」において、新法制定に向けた議論が始まっています。しかし新政権は、社会保障・社会福祉の「構造改革」路線から転換する方向を示していません。
 このような複雑な状況の下での新法制定にむけて、@「ふつうのくらし」を実現するために必要なもの、A福祉現場の実態からみた新法制定の課題、B基本的人権を保障するための公的責任の位置づけについて検討します。そして、新たな障害者施策の立案から、社会保障制度全体を問い直すことを目的としています。
【司会兼コーディネーター】
 岸田孝史さん(知的障害者施設「湘南あおぞら」非常勤支援員)・矢嶋里絵さん(首都大学東京教授)
【基調報告】
 「総合福祉法と運動の課題について」家平悟さん(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会事務局次長)/「障害者権利条約批准と国内法整備の課題」玉村公二彦さん(奈良教育大学教授)
【報告】
 「自立支援法廃止と総合福祉法制定へ向けた自治体の取り組み」二見清一さん(足立区中部福祉事務所援護第二係長)/「制度の間で揺れる、在宅のホームヘルパーの現状と課題」藤原るかさん(共に介護を学びあい・励ましあいネットワーク主宰・ホームヘルパー)/「難病対策の現状と課題」山本 創さん(制度の谷間のない障害者福祉の実現を求める実行委員会共同代表)
第4分科会 福祉経営と労働−人間らしい暮らしを支えるための職場環境の検証−

分科会担当者の石田健太郎さんからのビデオレターはこちら


【ねらい】
 市場原理の導入とその後の制度改革は、介護や保育の職場環境を変化させている。そうした変化は、現場での質の高いケアの提供を困難にさせている。この分科会では、介護や保育に携わる人々のおかれている現状の検証を通じて、人間らしい暮らしを支えるためのよりよいケアをどのように提供していくのか、その道筋を考える。
【司会】
 石田健太郎さん(明星大学講師)・森山千賀子さん(白梅学園大学)
【報告】
 「地方自治体の非正規職員の職務内容と労働条件について」小尾晴美さん(中央大学大学院)/「介護・福祉職の労働実態と労働組合の役割」野村智さん(東京介護福祉労働組合)/「変化する職場環境の状況と保護者・地域との協働の課題」谷まち子さん(社会福祉法人多摩福祉会こぐま保育園)/「経営理念をふまえた職場環境の運営と政策動向」江本淳さん(日本生活協同組合連合会医療部会)
第5分科会 今日の地域・家族問題と地域福祉活動−地域福祉を担う専門家の仕事の方向性を問う−

分科会担当者の佐野英司さんからのビデオレターはこちら


【ねらい】
 地域と家族をめぐる問題は、かつてないほど深刻化してきています。「無縁社会」、「孤独死」、「社会的孤立」といった言葉がブームになっている背後には、地域社会や家族関係の変化、生活基盤の脆弱化等、大きな日本的課題が横たわっています。今日、そうした問題への地域からの取り組みもいろいろなものがあります。住民の主体的なすばらしい取り組み事例が多くある一方、「地域の支え合い」「地域見守り活動」という名の政策的取り込みの流れもあります。
 本分科会では、地域・生活の問題を真に解決する地域福祉活動とはどうあるべきか、住民のつながりをどのように再構築するのか、また地域福祉の専門家の仕事はどうあるべきか等を各地の実践事例を通して考えたいと思います。
【司会】
 菅野道生さん(東日本国際大学准教授)
【助言者】
 佐野英司さん(元白梅学園大学教授)・河合克義さん(明治学院大学教授)
【報告】
 「共に暮らし、共に育つ地域づくり−元コミュニティワーカーが住民の一人となって思うこと」牧岡英夫さん(「共育ひろば」主宰・元川崎愛泉ホームコミュニティワーカー)/「『地域を動かすコミュニケーション』のあり方を考える−1万人が参加する『お父さんのためのヤキイモタイムキャンペーン』の実践から」西川正さん(NPO法人ハンズオン!埼玉)/「今、そこにある社会福祉協議会 〜寝た子を起こす取り組みとは〜」大谷寿也さん(新潟市中央区社会福祉協議会)
第6分科会 検証!ふつうのくらし

分科会担当者の馬場康彦さんからのビデオレターはこちら


【ねらい】
 2008年末の年越し派遣村、2009年末の公設派遣村に代表されるように、大都市東京で「ふつうのくらし」を営むということが大変難しくなっています。本分科会では所得に限らず住宅・医療・教育といった生活の基本を保障するという意味での「ふつうのくらし」の実現に向けた具体策について、分野を超えて議論を深めたいと思います。
【司会】
 渡辺潤さん(全国公的扶助研究会事務局長)
【助言者】
 大野勇夫さん(生活アセスメント研究会代表)・馬場康彦さん(明星大学教授)
【報告】
 「生活相談から見える生活保障」戸舘圭之さん(代々木総合法律事務所)/「住まいの貧困」藤田孝典さん(ほっとポット・反貧困ネットワーク埼玉 代表)/「無料低額診療事業から見えてくるもの」井口文子さん(大田病院事務長)/「保健室から見える子どもの貧困」岸田久恵さん(東京都教職員組合執行委員 子どもと貧困問題の責任者)

【費用(予定)】参加費(資料代含む) 一般・大学院生 5,000円  学部生・障害者 3,000円
    懇親会費(4日夕) 4,000円
    弁当代(5日昼) 800円(お茶付き)
    宿泊代 8,500円〜(シングル1泊朝食付き)

【申込み方法】
★事前の申し込みは終了しました。下記の点についてご留意の上、当日会場受付へお越し下さい。
<会場> 明星大学日野キャンパス28号館
   (多摩モノレール「中央大学・明星大学」駅下車すぐ)
 交通アクセス→http://www.meisei-u.ac.jp/access/hinomap/index.html

 まだ定員に余裕がございますので、当日会場にお越しいただき、「当日受付」の窓口で参加申し込み・入金の手続きを行ってください。

(1)9月5日(集会2日目)のお弁当の事前申し込みは終了しました。
 明星大学学内食堂は営業しておりませんでのご注意ください。

(2)懇親会の参加申し込みは終了しました。

(3)宿泊について
 宿泊申し込みの当日受付は行いません。宿泊は各自でお取りいただくか、パインツーリストにご相談ください。

パインツーリスト (担当 澁谷千沙 しぶたにちさ)
〒591-8037 堺市北区百舌鳥赤畑町1-8-4 新野村工業三国ヶ丘ビル2階
 TEL 072-254-1020(営業時間9時〜18時、土・日・祝休み)
 FAX 072-254-1305(番号をお間違えのないように)
 E-mail:pinetourist@yahoo.co.jp

(4)分科会について
 当日申し込みの状況によっては、ご希望に添えない場合があります。何卒ご了承ください。

(5)保育は行いません。手話通訳の申し込みは7月31日をもって締め切りました。

 以上の点にご注意をいただき当日ご参加ください。

<主催・お問合せ>  総合社会福祉研究所事務局
〒543-0055 大阪市天王寺区悲田院町8−12 総合社会福祉研究所気付
電話06−6779−4894  FAX06−6779−4895
http://www.sosyaken.jp/ E-mail:mail@sosyaken.jp


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お問い合わせ先
総合社会福祉研究所
〒543-0055 大阪市天王寺区悲田院町8-12
 国労南近畿会館3階
電話06-6779-4894 FAX06-6779-4895
e-mail:mail@sosyaken.jp