福祉のひろば 2025年2月号商品コード:hiroba-202502
特集 自治体職員とともに、地域を守り育てる
昨年夏に開催した第二九回社会福祉研究交流集会in関東の全体会では、本来の公務労働、公務員の役割はどこにあるのかを学び、自治体と民間福祉事業体や民間福祉事業者、そして市民との関係性のあり方を考えました。
そして、公的責任の後退や公共部門の縮小・切り捨てがすすめられるなかで、公共と民間、公共と市民が共同して、あらためて「公共」を取り戻すための展望を議論しました。
今号の特集では、滋賀県日野町で障害福祉事業をおこなう社会福祉法人わたむきの里福祉会の実践や日野町行政との連携をヒントに、あらためて、共感・共有・育成・公共とはどのようなことか、自治体職員とともに地域を守り育てるとはどういうことかについて、考えたいと思います。
また、発生から一年が経った能登半島地震について、災害時、自治体職員にはどのような仕事や役割が求められるのか、そして、広域避難の受け入れ対応をおこなった経験について、お話をうかがいました。
特集のさいごには、島根大学教授の関耕平さんに、島根県における地域づくりの実践から、住民自治と地方自治体の役割について執筆をいただきました。
【ひろばトーク】
農と食をもっと考える社会へ 大坊 幸
●特集● 自治体職員とともに、地域を守り育てる
「日野で暮らしつづけたい」にこたえて 酒井 了治
福祉の仕事のたのしさを、若い人たちに伝えたい 冨田亜里沙
人権と福祉のまちづくりをすすめてきた日野町 音羽 寛之
広域避難を受け入れた小松市の経験から、自治体職員の役割を考える
藤本 圭志
大規模災害時における自治体職員の役割と現状 福田 陽一
地方における地域福祉と地方自治体の役割を考える 関 耕平
●トピックス●
望む場所で、望む人と、自分らしく暮らしたい 塩見 洋介
「買春」は女性の人権侵害~売春防止法を改正し、買春処罰へ~
申 佳弥
第26回全国シェルターシンポジウム2024 in KOBEからの報告Ⅰ
──安全・安心な住まいの確保は人権 申 佳弥
年賀広告
第29回合宿研究会のご案内
●連載●
なかまと職員と家族と、ともに築く暮らしの場
声を上げつづけることをやめない 戸田 紀子
続・ヘルパー歳時記 生活を支えるとはどういうことか①
WORK WORK──わくワク──
みんなでひとつの製品を作り上げる 手作り工房ウィンドウ
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(47)
国の責任で学童保育事業の充実と処遇改善を
私の履歴書 社会福祉経営全国会議(47)
出会いを大切にして 仲田 仁
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(67) 水野阿修羅
育つ風景 Aちゃんのドレス 清水 玲子
映画案内 『山田洋次が見てきた日本』(その2) 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 生田 武志 72
大阪地裁による「あいりん総合センター」での野宿者の強制排除(1)
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
もしトラじゃ! ラッキー植松
ホームレスから日本を見れば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 福祉の現場からはじまるまちづくり