福祉のひろば 2024年10月号商品コード:hiroba-202410
特集 陸前高田と久慈をたずねて~会員・読者さんとの交流~
医療費抑制を目的に地域から医療・医師を奪う政策がすすめられてきた結果、いま、地域ではなにが起きているのでしょうか。
巻頭「トーク」での中野るみ子さんのお話をはじめ、岩手県陸前高田市・久慈市でのお話や、能登半島被災地からの報告などから、「地域医療構想」が実際にもたらした問題を考えます。
本誌でもこの間、「“経済成長”のためには医療費や社会保障費は抑えなければいけない」という考え方を転換する必要があることを考えてきました。
今号でも、本田宏さんが、医療費によって国が潰れるのではなく、むしろ医療や福祉が充実することで私たちの生活はゆたかになるのだと、「医療費富国論」を論じてくださいました。
輸出入や投資による成長ではなく、国内の第一次産業を守り、全国どこでも安心・安全に暮らしつづけることができることを守ることで循環する経済や社会のかたちがあるはずです。
私たちは、経済成長のために生活しているのではありません。すべての人の命と暮らしを守り、人をしあわせにするために経済活動があるのだということを、あらためて押さえたいと思います。
【ひろばトーク】
「地域医療を守れ」のバトンを引き継いで 中野るみ
●特集● 陸前高田と久慈をたずねて~会員・読者さんとの交流~
震災から13年、陸前高田のくらし
支えられていまを生きる 長谷地由加里
おいしい米を守りつづけるために ライスランド久慈
陸前高田と久慈をたずねて~参加者感想~
●サブ特集● 「地域医療構想」を考える
医療費亡国論から医療費富国論へ転換を! 本田 宏
地域での暮らしを支える医療のあり方 黄 驥
自分が決めた場所で自分らしく生きていける社会をめざして 黒岡有子
●トピックス●
尊厳あるくらしを取り戻すために
──大阪市による避難者追い出しを許さない 朴 仁淑
住まいの貧困を考える 藤原 望
~最終回 人権という観点から、住まいの貧困を考える~
●連載●
なかまと職員と家族と、ともに築く暮らしの場
楽しそうな息子の日々を守りたい 谷岡 隆子
続・ヘルパー歳時記
ほんとうに困っていることはなんだろう①
WORK WORK──わくワク── YSG
どなたにでも喜ばれるような物をつくりたい
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(43)
全国一律最低賃金制度の実現で地域格差の解消と賃金の底上げを
私の履歴書 社会福祉経営全国会議(43)
みんなが主人公の組織づくりをめざして! 前田 千代
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(63) 水野阿修羅
育つ風景 保育園の劇の役決めのドラマ 清水 玲子 68
映画案内 『太陽がいっぱい』 吉村 英夫 70
現代の貧困を訪ねて 生田 武志 72
生活保護申請から支給まで1か月かかる問題
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
道場破りあらわる! ラッキー植松
ホームレスから日本を見れば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 10年ぶりの再会
~神門やす子作品展示会in陸前高田・久慈