福祉のひろば 2023年4月号商品コード:hiroba-202304
特集 福祉を担い、守る人たちへ
~家族・先ぱい職員からのエール~
ゆたかな福祉実践をくり広げ、積み重ね、専門性を高めていくためには、福祉にはたらく人たちが大切にされ、評価され、専門性を磨いていける環境が保障されることが不可欠です。
今号の特集で、佛教大学の長友薫輝さんが、「人間相手の仕事が評価されない社会は、人間が大事にされない社会である」という社会医学者の言葉を紹介しています。その通りだと思います。
戦争できる国づくりを国民に何の説明もなく進めようとするいまの日本の政治は、まさに「人間が大事にされない社会」に突き進もうとしていると言えます。
そうした社会に突き進んでいくことを許さず、人間が大切にされる社会をめざしていくことと、人間相手の仕事が評価される社会をめざしていくことは、同一線上にあるのだと思います。
人間相手の仕事、福祉労働、ケア労働が大事にされる社会は、「人間が大事にされる社会」につながる。この思いを社会全体のなかでもっと共有していくことをめざして、今号の特集では、福祉を利用する家族や先輩職員、教員から、福祉を担い、守る人たちへのエールを寄せていただきました。
ゆたかな福祉実践・保育実践に出会った人たちは、その出会いが人生をゆたかにしてくれること、人間が大事にされることの大切さを、身をもって感じていると思います。その共感を、この春も大きく広げていきたいと願っています。(編集主任 申佳弥)
【ひろばトーク】
女性運動を通して考える「政治的なもの」 元橋 利恵
●特集● 福祉を担い、守る人たちへ
保育士さんが生き生きと働きつづけられる環境を一緒に
奥山 千佳
尊厳を守りながら、最期まで寄り添う介護の仕事 松村 啓一
かけがえのない命を大切にし、その命を輝かそう 新井たかね
喜びの春 みんなでつながり語り合う保育 福井 茂
多様性が発揮される魅力ある職場づくりを 長友 薫輝
永遠に生きるかのように学べ 須田 英男
●トピックス●
「女性の困難」に実効性ある新法に
第28回社会福祉研究交流集会 着々と!
生活困窮者支援の現場から(Ⅱ)住まいの貧困を考える 藤原 望
9000円アップしてなくない⁉
〜福祉労働者の処遇改善に関する実態調査から〜 高倉 弘士
●連載●
WORK WORK──わくワク──
なかまの自立・やりがいにつながる焼き菓子づくり おおぞら園
★新連載★婦人保護事業のこれまでとこれから
婦人保護事業と困難女性支援法 丸山 里美
ケア労働処遇改善キャンペーン!⑨
「労働基準法」も守れない「介護保険」は違法‼ 佐藤 昌子
夕映えのとき〜人生の終え方を支える実践〜
特養ホームとマイホーム 小林 浩司
座ることを考える
生活の質を大きく左右する「車いす」のあり方① 増澤 髙志
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(25)
愛知から広がる「子どもたちにもう1人保育士を!」
私の履歴書 社会福祉経営全国会議(25)
右往左往しながらの9年間 垣内 国光
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(45) 水野阿修羅
相談室の窓から
放課後保障の運動と実践の歴史に思いをよせて 青木 道忠
育つ風景 雪国の保育の完全装備 清水 玲子
映画案内 『コーダ あいのうた』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて
釜ヶ崎で続く真冬の路上死 生田 武志
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
似顔絵「福笑い」解答編じゃ! ラッキー植松
ホームレスから日本を見れば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 福祉の世界へようこそ!