福祉のひろば 2021年6月号商品コード:hiroba-202106
特集 利用者・家族と共感し、つながる”社会福祉”
社会福祉の市場化がすすみ、福祉サービスを「提供する・される」という関係性が広がるなかで、社会福祉の利用者や家族と福祉労働者との共同がむずかしくなっています。社会福祉を利用する側も、「お金を払っているのだから」と一方的な要求やクレームのような言い方になってしまったり、働く側も、日々仕事に追われ家族とコミュニケーションをとる余裕もないなかで、とくに若い職員さんのなかには家族対応に不安を感じている方も少なくないと思います。
福祉を利用するなかでその専門性と大切さを感じ、理解し、福祉現場や福祉労働者を応援している家族がたくさんいることが伝わればと思い、今号の特集を企画しました。利用者・家族・福祉労働者を分断しようとする制度・政策に対抗し、あらためて共同をひろげていくヒントになればと願っています。(編集主任)
【ひろばトーク】
選り分けしない支援が「原点」 茨木 範宏
●特集● 利用者・家族と共感し、つながる“社会福祉”
生きていく力となる「保育」の大切さを感じて 宮崎 涼香・佐田 伯江
あい共連の活動に保護者として参加して 小俣 徹哉・小上 輝子・松浦 孝英
つながり、支え合いながら、主体的に生きることの大切さ 永里よしみ
ほんとうのノーマライゼーションを実現するために 橋本 哲夫
施設でみんなから愛されるしあわせ 芝 亮子
「ホームケア」で専門性と安心を感じて 原田 眞美
●サブ特集●
【座談会】なぜ福祉に人が来ないのか 専門性と評価・待遇から考える
堤 昭子/清水俊朗/垣内国光 司会・石倉康次
●トピックス●
【PHOTO】ズームイン!
社会福祉法人かがやき神戸 なでしこの里
東日本大震災から10年、私たちはなにを学んだのか 丹波 史紀
●連載●
WORK WORK──わくワク──
本生そば~「信州のうまいものづくり」を合言葉に10年!~ 信州そば工房きずな
検証! 介護保険20年
第9回 養護老人ホームからみる介護保険 中野いずみ・藤岡理恵
かさねあい、はぐくみあう保育実践
二巡目のテーマは「求められる保育と私たちの実践」 上西 克明
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合
要求実現をめざし、全国アクションを力に政治の流れを変える
私の履歴書 社会福祉経営全国会議
どの子もがしあわせになれる福祉をねがって 徳永 満理
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(23) 水野阿修羅
相談室の窓から
あらためて定義された「社会的コミュニケーション症」 青木 道忠
育つ風景 ザリガニに聞かせる子守唄 清水 玲子
ひととしてあたりまえに生きたい
「なかまの里をつくる会」会長として(5) 清田 廣
映画案内 『茜色に焼かれる』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 生田 武志
金光敏著『大阪ミナミの子どもたち』(彩流社)
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
元気ですか───!! ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● カラフルキャンパスのなかまとともに
~2年めを迎えた「学びの場」~