福祉のひろば 2021年5月号商品コード:hiroba-202105
特集 地域で子どもを生み育てることを大切にしたい
本誌五月号では例年、児童福祉、子どもの権利に焦点をあてた特集を組んでいます。乳児院、児童養護施設、障害児入所施設、情緒障害児短期治療施設、保育園などから見える子どもたちの状況と、そこでの児童養護の実践、職員の思い、困難や課題などを発信してきました。入所施設では、子どもの八~九割がなんらかの虐待を経験しており、親や子どもの発達障害や精神疾患、家庭のケアや退所後のアフターケアなど、きわめて専門的な対応・実践が求められています。
今号の特集では、「地域で子どもが育つ共育て・共育ち」の可能性を探ろうと、行政、施設、そして助産師さんにもご参加いただき、座談会を開催しました。共育て・共育ちを考えるとき、子どものケアにくわえ、家庭へのケア、とくに母親へのケアは不可欠です。妊娠期からの継続した支援の大切さ、また、唯一産前・出産・産後の継続ケアができる助産師さんの役割、女性にとっての“出産”という経験の意義と可能性についても、あらためて考えることができました。
【ひろばトーク】
職員が働きやすい職場をめざして 石井一由記
●特集● 地域で子どもを生み育てることを大切にしたい
母子健康手帳からはじまる支援 浦田 紀子
出産後の支援から、産前・産後の継続支援へ 野崎 裕子
365日24時間の電話相談から見えてくること 原田裕貴子
妊娠・出産・産後にかかわれる助産師がすべきこと 金森 京子
【討論】切れ目のない継続したケアに向けて
──現場から──
コロナ禍における児童虐待の現状と予防的視点の必要性について 横森 幸子
●トピックス●
【PHOTO】ズームイン! 大阪保育運動連絡会
生活保護裁判 大阪地裁判決の意義とこれから 和田 信也
コロナ陽性を体験して 藤原 望
●連載●
WORK WORK──わくワク──
ソテリアグラノーラ メープル味 東京ソテリアエンプロイメント
検証! 介護保険20年
第8回 サ高住からみる介護保険 新井 康友・河原 政勝
かさねあい、はぐくみあう保育実践
子どものやりたい気持ちを引き出せるように 平尾 恵美
JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合
人を支える福祉労働を守るために
私の履歴書 社会福祉経営全国会議
支え合うなかで得られるよろこびと誇りを守りたい 丹野 広子
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(22) 水野阿修羅
相談室の窓から
一人ひとりが新しい自分と出会う春 青木 道忠
育つ風景 保育園の存在意義の証明 清水 玲子
ひととしてあたりまえに生きたい
「なかまの里をつくる会」会長として(4) 清田 廣
映画案内 『サウンド・オブ・ミュージック』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 生田 武志
釜ヶ崎での真冬の路上死
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
歯を大切に──じゃ! ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポス6/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 朝日訴訟以来、画期的な判決を次へ