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福祉のひろば 2021年4月号商品コード:hiroba-202104

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特集 あたらしく福祉職場にきたみなさんへ

今年の春から福祉の職場に入職するみなさん、おめでとうございます。
私自身は、東日本大震災が起きた二〇一一年に総合社会福祉研究所に入職したので、育休・産休も含んでですが、『福祉のひろば』の編集にかかわって、今年で一〇年目になります。
保育、障害、高齢などの分野を超え、現場の実態と実践、研究をつなぐ「総合」誌であることが本誌の特徴ですが、本当に、さまざまな取材を経験させていただきました。
たくさんの方のお話をうかがってあらためて思うのは、福祉の仕事はきわめて専門性が高く、奥が深く、実践する側も人としてたくさん成長できる、とってもステキな仕事だということです。
そして同時に、人々のいのちとくらしを支える不可欠な仕事であるにもかかわらず、国や自治体の制度・政策に振り回され、だれにでもできる専門性の低い仕事のように扱われるなかで、本当に必要な実践、大切にすべき実践を積み重ね、その専門性を高めていくことがとてもむずかしくなっているということです。
子どもであっても障害があってもお年寄りであっても、自分自身の思いが大切にされ、受け止められる経験や生活は、ひととして根底をなすものです。
なんでもかんでもお金ではかってしまういまの社会のなかで、そうした価値観を大切にできる福祉の仕事はやっぱりステキな仕事であり、また、かならず守らなければならない最後の砦であるとも感じます。
そして、お金や経済成長とはちがう、“一人ひとりのねがいに寄り添う”という価値観の大切さとその実践を、もっともっと言葉にして発信していく必要があります。
総合社会福祉研究所や『福祉のひろば』も、その一翼を担っていきたいと思っています。
(編集主任)

【ひろばトーク】 
障害のある人とその家族の自立をねがって 新井たかね

●特集●  あたらしく福祉職場にきたみなさんへ

この仕事でよかった。きっといいことがありますよ 青木 洋子

入居者さんやご家族に寄り添い、生活を支えたい 鈴木 美穂

支え・支えられながら笑顔あふれる私の居場所 西 加奈子

保育の学びはつきない! みなさんも楽しんで  上村 幸那

大切な子どもを大事にしてくれる職員さんも、大切に  白井 道代

まずは自分を大切に、そして、困っている人の力になってほしい  S・H

●サブ特集●
 
対談! 山家悠紀夫×唐鎌直義

 本当に社会保障・社会福祉にはお金はないの?!

●トピックス● 

【PHOTO】ズームイン! ありんこ保育園(大阪市旭区)

人間力とつながりでつくる保育の魅力を発信!

コロナ病床逼迫は医療政策の責任

●連載●

WORK WORK──わくワク──
 油で揚げないお野菜チップス 社会福祉法人亀岡福祉会 第三かめおか作業所

検証! 介護保険20年
 第7回 地域包括支援センターからみる介護保険 日下部雅喜・安田 光良

かさねあい、はぐくみあう保育実践
 人のあたたかさに触れ、つながりを大切に 三上 稀子

★新連載★JOB & ACTION 福祉保育労働組合
 深刻化する福祉職員の疲労と「やめたい」思いが アンケート結果で浮き彫りに

★新連載★福祉の世界にとびこんだ私の履歴書
 「社会福祉」のなかにある“希望” 湧井 規子

阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(21) 水野阿修羅

相談室の窓から K男さんの行為に向き合うなかで 青木 道忠

育つ風景 ちょっと危険なあそびの思い出 清水 玲子

ひととしてあたりまえに生きたい
 「なかまの里をつくる会」会長として(3)  清田  廣

映画案内 『リチャード・ジュエル』 吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて 生田 武志
 生活保護費引き下げを争った「いのちのとりで裁判」

似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
 もうヨシロウ…… ラッキー植松

ホームレスから日本をみれば  ありむら潜

花咲け! 男やもめ 川口モトコ

みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚 

●グラビア●  おおさか 生野コリアタウンぶら歩き

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