福祉のひろば 2020年7月号商品コード:hiroba-202007
特集 日本で介護をまなぶベトナムの若者たち
今号の特集では、日本の介護現場で働くベトナム出身の若者たちに話をうかがうことができました。
彼ら・彼女らはみんな、日本の介護の専門性をまなびたいと話してくれました。それは裏を返せば、日本の介護の専門性は高いと評価されている、ということです。
そこを見落とし、そもそもの人材不足の原因となっている労働環境の改善や、よりいっそうの専門性の向上につとめていかなければ、将来的には「日本で介護をまなびたい」という外国人労働者もいなくなり、それは日本の介護の専門性の低下を意味します。
日々の実践やチームとしての仕事をとおし、自分自身も人間的な成長を得られることが、介護をはじめ福祉の仕事の大きな魅力です。
外国人労働者を受け入れることでより多様性がゆたかになり、これまでの“あたりまえ”を問い直したり、実践や思いを言語化し伝え合う機会が増えれば、現場にとってもあらたな可能性が広がるのではないでしょうか。
現実にはきびしい課題は多々ありますが、「世界に誇れる日本の介護をめざす」という視点で、外国人労働者問題を考えられればと思います。(編集主任)
【ひろばトーク】
小さな行動が、いつか大きな運動の潮流になると信じて 赤松 千代
●特集● 日本で介護をまなぶベトナムの若者たち
【座談会】日本で介護の専門性を学びたい
グエン・ティ・トゥオン/グエン・ティ・フエ/ダオ・ワン・バック/ド・ティ・イエン/平松一彦
介護の仕事は全部たのしい!! ホアン・ティ・トゥイ、堀川 真人
入職して2年目、外国人介護職員のいま 木下 万誠
日本の介護現場における外国人介護士の実態 新井 康友
●トピックス●
【PHOTO】すみれ保育園
新しくなった園舎で毎日お楽しみがいーっぱい!!
コロナ禍で訪問介護の現場につもる矛盾 内田明代・桜庭葉子
アフターコロナ社会で急増が想定される失業者
いまあらためて労働組合のあり方を考える(前編) 脇田 滋
新型コロナウイルスと生活困窮者支援 藤原 望
コロナ感染拡大 生活保護など暮らしに役立つ制度での対応を 大口耕吉郎
コロナ禍のなかで釜ヶ崎はどう動いたか 小林 大悟
コロナ禍でつながった世界のソーシャルワーカーたち 中野加奈子
我一人、第三の道を行く
スウェーデンの新型コロナウイルス感染対策 訓覇 法子
●連載●
阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(12) 水野阿修羅
相談室の窓から 社会保障・社会福祉のあるべき姿を考える 青木 道忠
育つ風景 新型コロナ感染禍の真っただなかで 清水 玲子
ひととしてあたりまえに生きたい 大阪ろうあ会館事務局長として(2) 清田 廣
映画案内 『花筐/HANAGATAMI』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 野宿者への10万円特別定額給付金 生田 武志
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート マスク「似顔絵」じゃ! ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● 20数年来の夢が実現! 城東老人ホームひっこしで全室個室に