福祉のひろば 2019年1月号商品コード:hiroba-201901
福祉のひろば、1979年創刊から40年
1979年6月、大阪福祉事業財団職員共済会が創刊した『福祉のひろば』の特集タイトルは、「福祉施設と福祉労働」でした。この後記に、浦山倫郎さんは、「本誌は大阪福祉事業財団で働く職員集団が自由に創り上げる機関誌である。この意味で本誌の性格と役割は、職員集団の実践と理論、運動と連帯の高まりが決めるであろう。創刊号は実践記録の特集とした。」と書きました。
“刊行によせて”では、
「本誌の目標は、日常の仕事のとりくみを、ありのまま総括し、その励ましあう場とすることです。誰でも自由に発言でき、自由に問題提起のできる“ひろば”です。創刊号は、その第一歩を踏み出しました。」
「仕事の担い手が、自分のことばで日頃の実践を客観化し、課題を整理し、そして実践する。この運動が日常的にみんなのものとなるならば、実践上、理論上、また社会進歩にとってどれ程大きな役割を果たすことでしょう。日々の仕事をまとめ理論化する作業は、社会福祉の分野では遅れております。『福祉のひろば』刊行を機会として、皆さんの意識的で粘り強いとりくみが急速に進むことを期待しております。一人ひとりで悩み、考えていることを『福祉のひろば』に集めましょう。また今後、会員の投稿のみだけでなく、広く外からの意見も掲載し、『福祉のひろば』の輪を大きく拡げることを期待しております。」
その10年後、総合社会福祉研究所が開設し、『福祉のひろば』の編集が研究所に移管され、2000年4月号からは、月刊誌へと変わる。
先日の第16期第1回理事会では、研究所と会員団体や現場との関係性も論議がなされた。社会福祉の変容、国民の生活や労働の変遷、時代の変化や背景は、当然、読者や福祉現場での変化へとつながる。その変化と『福祉のひろば』を編集させていただいている総合社会福祉研究所も過去を引き継ぐだけでなく、明日への新しい提示が求められていると論議された。(編集主幹)
【ひろばトーク】
声を上げるアイドル 制服向上委員会
●特集● あすの社会保障・社会福祉を求めて
〈座談会・出席者〉
/吉永純/吉住とし子/峰島厚/土田昭一/石倉康次
●トピックス●
津久井やまゆり園事件再考 松尾悦行
ハンセン病療養所沖縄愛楽園
南西諸島最後の取材 編集主幹
第16期 理事会概要報告 黒田孝彦
第23回合宿研究会in京都開催
●連載●
社会福祉研究に人生あり!
社会福祉活動の福祉開拓的な役割について精神障害者福祉活動の経験を通じて 相澤與一
相談室の窓から
こだわりの奥にある発達へのまなざし(その2) 青木道忠
育つ風景
保育園の給食はどうなる・ 清水玲子
「助けて!」って言ってもええねんで!
子どもの声を聴いて! Part2 徳丸ゆき子
ひととしてあたりまえに生きたい
ろうあ者の「差別」に向き合う運動 清田 廣
映画案内
スポットライト世紀のスクープ 吉村英夫
現代の貧困を訪ねて
社会保障の取り組みを韓国から学ぼう 生田武志
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
名人が名人を描くのじゃー! ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚
●グラビア● ありむら潜さんに聴く
2019年釜ヶ崎の変化は日本の大きな転機になる