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福祉のひろば 2017年11月号商品コード:hiroba-201711

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特集
いま、社会福祉は
何を問わなければならないか

 ラッセル=アインシュタイン宣言で知られるバートランド・ラッセルは、一九五二年刊行の著書『社会における科学の影響』のなかで、「教育による洗脳効果は大衆の心理操作に重要な役割を果たす。現代の科学的政治支配においてメディアと教育は最重要部門であり、支配階層のみがその部門の管理を行うことができる。これによって大衆が気付かないうちに心理操作をすることが可能になる」と指摘しました。学校教育において管理・命令・禁止を常態化させ、自由意志を破壊し、生涯にわたって権力への批判意識をなくした受動的で無気力な大衆を産み出すことが教育制度の目的であったと指摘しました。

 いま、国家は、社会福祉を「我が事、丸ごと、地域共生」を大きな看板に、社会福祉の国家責任を放棄し、その主体を自助、共助に押し込み、その実行過程に国家が介入するという仕組みへの切り替えを、社会福祉法人制度の見直しや諸制度の改革を通して進めてきています。このような動きは、憲法で定める個人の尊厳と自由を否定し、健康で文化的な生活のもとで個人の人格の発達を追求し、住み慣れた地域で人間らしく生きていきたいという願いと衝突することは避けられません。だからこそ国家は、主権者国民の平和的生存権を無視し、社会福祉への国の責任、国家権力を拘束する憲法の諸規定を否定し、憲法改定を打ち出すところまで来ました。

 わたしたちは、ラッセルの指摘する受動的な指向と決別し、能動的に国民主権の社会福祉を打ち立てる道に進まなければなりません。
 社会福研究交流集会で持ちよられた各地の現実や実践を紹介しつつ、読者をはじめ、社会福祉関係者とともに今わたしたちが、立脚すべき位置と課題についてご一緒に考えることにしました。


【ひろばトーク】

過去と現在、未来を共に考えた
 第23回社会福祉研究交流集会  谷口 由希子

●特集● いま、社会福祉は何を問わなければならないか

人とつながり、楽になる そして一歩前へ
 ~福祉職場の原点、未来への視点~  長友 薫輝

福祉現場のこれからを考える
 ─「我が事・丸ごと」戦略を知り、共有する─  浜岡 政好

トークセッション

分科会報告

参加者の感想・写真で見る第23回研究交流集会

●トピックス●

研究所会員のつどい

むかし(戦前)、この街に鉄道がありました

中国と日本における高齢者の生活と孤立問題を考える

企業主導型保育事業・児童発達支援事業・
 ケアマネアシスト事業  黒田 孝彦

第3回 陸前高田学校開催のお知らせ

「第22回合宿研究会in大阪」開催のご案内

悲田院ふくしアカデミアが開催されました

社会福祉研究のヒロシです

●連載●

施設から子どもたちの未来をきりひらく
 地域にある施設としての役割を守り、広げる  安場 美慧

相談室の窓から
 「いやいや期」  青木 道忠

育つ風景
 「いいよ」が、ほんとうの「いいよ」になるには  清水 玲子

「助けて!」って言ってもええねんで!
 「えっ? 家ってそんな場所なん?」  徳丸 ゆき子

全盲夫婦の出会いから 二人三脚のあゆみ  千田勝夫・絹枝
 天真爛漫、元気でやんちゃな長男

映画案内
 『SCOOP !』  吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて
 貧困問題イベントの料金問題  生田 武志

似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
 父子を描くのじゃ!  ラッキー植松

ホームレスから日本を見れば  ありむら潜

花咲け!男やもめ  川口モトコ

みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚

●グラビア●

見える復興 見えない復興
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