福祉のひろばブックレット①商品コード:hirobabooklet-1
※在庫がのこりわずかのため、購入をご希望の方は、「福祉のひろば」までお問合せください。
なお、電子書籍でもご購入いただけます。トップページ上部の「電子書籍」よりおすすみください。
このブックレットは、二〇一四年八月に行われた第二〇回社会福祉研究交流集会基礎講座での、三人の講師の講義録を再編し、ブックレット用に加筆修正したものです。
その内容は、社会保障・社会福祉とは何のためにあるのか、その保障水準とはどのようなものであるべきなのか、またその財源はどう確保されるべきなのか、という基本のところを示しています。
いま日本では、安定した仕事に就けず貧困にあえぐ若者たち、貧困のなかで育つ子どもたち、医療や介護を要する状態なのに、貧困のためにその利用をがまんすることを余儀なくさせられている人たちが増えています。
社会福祉の権利を保障する国家とは、社会福祉を必要とする人の権利を優先し、少なくともそれらの人たちを犠牲にはしない政策を実践できる国のことです。ところが、これに責任を負うべき政府は、国家財政が赤字だから、と社会保障を削り、その一方で大企業の税金を引き下げ、国民から集めた年金の積立金を株価を引き上げるために運用する、という施策をすすめています。閣僚のなかには、巨額の株式資産をもつ人が多数を占めるというありさまです。
この姿勢への社会的批判を強めることと、社会福祉を前進させることは、実はつながっているのです。
(オープニングより抜粋)
オープニング 石倉 康次
第一講 そもそも社会福祉とは何か? 浜岡 政好
第二講 最低生活水準とナショナルミニマム 金澤 誠一
第三講 社会保障の財源がないってほんと? 唐鎌 直義