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福祉のひろば 2024年7月号商品コード:hiroba-202407

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特集 能登半島地震 被災地からのレポート〈後編〉


5月16~18日にかけ、能登半島を案内していただきました。金沢市と能登半島をつなぐ「のと里山海道」は、まだ両面通行にはなっていないものの、金沢市から能登半島へ向かう片側車線はほとんど問題なく通行できるほど復旧していました。大きく陥没している道路の横に、あらたに山を削って道をつくる技術は圧巻で、日に日に改善されていく道路と、その後たくさんの方からおうかがいした「すすまない暮らしの再建」とのギャップを、より鮮明に感じました。

5月から入居がはじまったばかりの輪島市宅田町仮設住宅にもお邪魔しました。お話をうかがったみなさんが口をそろえておっしゃっていたことは、「能登で暮らしたい」という思いです。「ずっと地域の人と一緒だったから、避難生活もなんとかがんばれた」と話される方もいました。
石川県は、「被災前の姿に戻すのではなく、新しい時代にふさわしい地域をつくる“創造的復興”をめざす」とし、「災害に強い地域づくり」「特色あるなりわいの再建」「暮らしとコミュニティの再建」「だれもが安全・安心に暮らし、学ぶことができる環境・地域づくり」の四つの柱を掲げています。6月5日には、輪島朝市の公費解体がはじました。

過疎化がすすむ地域で「以前と同じ生活」を取り戻すことはむずかしく、復興のなかであきらめなければいけないことがあることもわかっている、との話もうかがいました。大切なのは、なにをあきらめるのかもふくめて、「能登で暮らしつづけたい」とねがう住民が、その話し合いやこれからのまちづくりに参加できることです。公務員が削減され、自治体行政の力が奪われていくなかで、今回の取材のなかでは、住民の声を聞く、住民と一緒に考える、ということが大切にされているようには思えませんでした。住民不在の、上からの“創造的復興”ではなく、住民が主体となり、つながり、地域の力が活かされる“創造的復興”のあり方を、現地の人たちと一緒に考えていきたいと思います。

【ひろばトーク】

住民参加研究と私 ~地域福祉への関心~ 中野 航綺

●特集●  能登半島地震 被災地からのレポート〈後編〉

取材記──被災地の困難は続いている

見えてこないこれからの暮らし
 ──清水八江子さんのおはなし

「輪島に住みつづけたい」思いを大切にしたい
 ──佐渡麗子さんのおはなし

「能登に帰りたい」に、ソーシャルワーカーとしてどう向き合うか2
黒岡 有子

災害による困難と障害があることによる困難 松原 建二

支援活動を通じて見たこと、考えたこと  横山ちえみ

広域福祉避難所での活動から〈後編〉 櫻庭 葉子

●トピックス● 

住まいの貧困を考える 藤原  望
 ~Ⅴ 困難を抱えた若年女性への支援と住まい~

今拡がる格差をなくすには 阿部 正文

●連載●

なかまと職員と家族と、ともに築く暮らしの場

 自分らしい暮らしを仲間とともに 足立 早苗

続・ヘルパー歳時記 
  「できる」が「したい」に。あたりまえの生活を取り戻す②

WORK WORK──わくワク──
 ハンドメイドのレザーパスケース あとりえトントン

JОB&ACTION 全国福祉保育労働組合(40)
 率直に自分の思いを出しあえてる? 心理的安全性を高めよう③

私の履歴書 社会福祉経営全国会議(40)
 福祉は人づくり 田川 正剛

阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(60) 水野阿修羅

育つ風景 自転車のうしろに 清水 玲子

映画案内 『658㎞、陽子の旅』 吉村 英夫

現代の貧困を訪ねて 生田 武志
 フィリピン・セブ島の貧困地域を訪ねる(その2)

似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
 朝から「はて?」なのじゃ  ラッキー植松

ホームレスから日本を見れば  ありむら潜

花咲け! 男やもめ 川口モトコ

*お知らせ* 第29回社会福祉研究交流集会in関東 

みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚 

●グラビア●  海浜の工房で絵と向き合う
──アートの家・Yellowのみなさん──

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