福祉のひろば 2019年8月号商品コード:hiroba-201908
特集 生きやすい社会づくりが平和への道
『福祉のひろば』の八月号では、毎年「福祉と平和」をテーマに取り上げています。
今年は、①近年の防衛費の増大とその背景にある安倍首相はじめ政権の思惑、②そんな日本は海外からどう見られているのか、について、ジャーナリストの布施祐仁さんと西谷文和さんにうかがいました。
日本の平和を守るためには、アメリカから兵器を購入し続けることで貢献するか、さらに人命も差し出すこと以外に、ほんとうに選択肢はないのでしょうか。
戦後七五年がたってもなお軍事力で抑止しあわなければならないほど、人類は進歩していないのでしょうか。
唯一の被爆国として戦争の悲惨さを痛感し、今後いっさいの紛争を軍事力で解決しないと決めた世界における日本の存在価値は、決してアメリカとの同盟の強さを見せつける必要があるほど弱いものではありません。
むしろ、本来は、時代の最先端をいく国として世界をリードすべき位置にいるはずです。
【ひろばトーク】
平和な世界に向けた一人ひとりの意思表示について 山本 樹
●特集● 生きやすい社会づくりが平和への道
社会保障・社会福祉の充実が、平和へとつながる 布施 祐仁
いまが“平和ブランド日本”の分かれ道 西谷 文和
裾野をめざす研究者でありたい 平田 勝政
――被爆地長崎で障害者研究・ハンセン病問題研究にたずさわって
●サブ特集● 第4回陸前高田学校の報告 「子どもの生活アンケート」からみる子どもたちの8年間
陸前高田市の子どもの貧困と子どもたちの居場所 高倉 弘士
「子どもの生活アンケート」からみえてきた支援の課題 義基 祐正
子どもの貧困に見る市民のくらし 大坪 涼子
そのとき子どもたちの命をどう守ったか 藤倉 啓子
震災後の心のケア 山下高文・小川里奈
地域医療を守る 石木 幹人
震災と復興支援活動 小澤 彰
社会的養護のあり方を考える 子どもたちの心の支えと自立支援 武藤 素明
Q&A 参加者からの質問 53
●トピックス●
第13回京都社会福祉講座 案内
2019年度総合社会福祉研究所会員の集い 案内
第25回社会福祉研究交流集会 案内
●連載●
★新連載★ 阿修羅がゆく わたしが好きな釜ヶ崎(1) 水野阿修羅
相談室の窓から 映画『夜明け前』 青木 道忠
育つ風景 子どもの要求実現のきびしい道のり 清水 玲子
ひととしてあたりまえに生きたい
30年以上望んだ大阪ろうあ会館の設立に向けて 清田 廣
映画案内 『タクシー運転手 約束は海を越えて』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて 栗田隆子の『ぼそぼそ声のフェミニズム』 生田 武志
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート 似顔絵で風刺するのじゃ~! その3 ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚/
●グラビア● 子どもたちの8年間