福祉のひろば 2019年6月号商品コード:hiroba-201906
特集 釜ヶ崎はサービスハブのまち
この間、本誌で釜ヶ崎の変化を伝えてきた。
日本経済の転機は、この地域にパイロットケースのように現れる。華僑資本問題、民泊問題、教育の問題もある。さまざまな問題を抱えつつも、地道にその課題や問題に、地域住民の当事者観を軸に、参加と共同を積み上げている人々や団体がある。
今回は、月刊誌「福祉のひろば」刊行四〇年という節目に、この釜ヶ崎でのさまざまな取り組みのなかで、釜ヶ崎のまち再生フォーラム(ありむら潜事務局長)と総合社会福祉研究所での共催、福祉のひろば後援で開催できたシンポジウムを軸に、特集をおこなうことにした。それぞれの活動とつなぎ合わせる機能、その機能の維持発展に向き合う人々がいる。今なら笑える人々がいる。「いまならでは」である。
四月号のグラビアで、沖縄県八重山郡竹富町西表船浮集落を紹介した。社会の構造や環境は釜ヶ崎とは比較できない。しかし、人が生き、人として生き、個と社会がある。違いを見つけるのではなく、何が、今の日本社会に問われているのかをさまざまな地域の状況から、そして、社会福祉の側面から考えたい。 (編集主幹)
【ひろばトーク】
研究所事務局次長に就任しました 塩見 一弥
●特集● サービスハブのまち、釜ヶ崎をわたしたちは語り、考えた
日雇い労働者は釜ヶ崎からいなくなったのか? 水野阿修羅
このまちで生まれ、このまちで育った住民として 西口 宗宏
このまちってなんでもできそう!
──子どもたちが見た釜ヶ崎のまち 山田 文乃
あらたな課題とサービスハブという取り組み 白波瀬達也
地域のなかで子どもたちを守るために 荘保 共子
討論
まちづくりひろばをふりかえって ありむら潜
参加者の感想
変化していくまち釜ヶ崎
~「新今宮サミット」に参加して~ 高倉 弘士
●トピックス●
連載終了特別企画◆相澤與一先生に聞く
福祉人材を確保する確かな方策を
・保育・障害・高齢の分野を超えて・ 堤 昭子
GW中の保育園、施設などは?
第25回社会福祉研究交流集会のお知らせ
●連載●
相談室の窓から
S男さんの心配ごと(その2) 青木 道忠
育つ風景
きょうだいを育てる悩み 清水 玲子
ひととしてあたりまえに生きたい
大阪聴力障害者協会の設立 清田 廣
映画案内
『マルクス・エンゲルス』 吉村 英夫
現代の貧困を訪ねて
「あいりん総合センター」の移設・閉鎖問題 生田 武志
似らすとれーしょん道場 似顔絵まんがアート
似顔絵で風刺するのじゃ~!(その2) ラッキー植松
ホームレスから日本をみれば ありむら潜
花咲け! 男やもめ 川口モトコ
みんなのポスト/福祉の動き/今月の本棚/
●グラビア● 新世界や西成で起っている変化に向き合って